熱帯魚の飼育について


はじめに

 このコーナーは、「熱帯魚を飼育してみたいけれど…。」と思っていらっしゃる方の疑問を出来るだけ解消していただきたいと思うコーナーです。ご一読いただき、参考にしていただければ光栄です。
専門用語を使わず、初心者の方に出来るだけ判り易く説明して行きたいと思いますが、専門用語でしか表現出来ない場合がございますことをご了承下さい。
またご意見、ご感想、ご質問等、ご遠慮なくお聞かせいただければ幸いです。 e-mail お待ちしております。

〔1〕熱帯魚について

 熱帯魚には、大きく分けて2種類あります。海に生息する海水魚と、河川や湖、池、沼に生息する淡水魚です。
最近では飼育器具が充実しているので、海水魚も容易に飼育出来るようになりました。が、一般的に多く飼育されているのが、淡水魚です。その楽しみ方も様々なスタイルが存在します。
@小さな淡水魚をたくさん泳がせたり、水槽に水草をふんだんに植えて、A水草のレイアウトを楽しんだり
B熱帯魚の繁殖を楽しんだりC大型の魚を楽しんだり、また、海水魚では、 Dたくさんの魚を泳がせたり
エビやカニ、サンゴ、イソギンチャクなどのE無脊椎動物を楽しんだり、色々な楽しみ方があります。
 皆さんはどのような熱帯魚を飼育してみたいと思われたでしょうか?
飼育する熱帯魚によって、水槽の大きさや、揃えなければならない飼育器具が若干違いますが、基本的に必要な器具は下記のようなものがあります。

〔2〕飼育に必要な器具

 各項目をクリックしていただきますと、簡単な説明文が出てまいります、ご一読ご参照下さい。
掲載した写真は一部の商品です。他にも同じ機能の商品が多々ございます。ご購入の際は、専門店などでご相談くださいませ。

     (1)水槽

     (2)水槽台

     (3)フィルター(ろ過器)

     (4)ろ過材

     (5)底砂(砂利)

     (6)保温器具

     (7)照明器具

     (8)その他(アクセサリー・便利グッズ)

 飼育に必要な器具について少しご理解いただけたと思いますので、熱帯魚の楽しみ方について簡単に触れてみました。各項目をクリックしていただきますと、簡単な説明文が出てまいります。ご一読ご参照下さい。
その他、その熱帯魚の飼育に必要な器具も合わせてご参照下さい。

      @小さな淡水魚をたくさん泳がせる。

      A水草のレイアウトを楽しむ。

      B熱帯魚の繁殖を楽しむ。

      C大型の魚を楽しむ。

      Dたくさんの海水魚を泳がせる。

      E無脊椎動物を楽しむ。

〔3〕水槽のセッティング

 飼育をする熱帯魚が決まったら、いよいよ水槽のセッティングです。が、その前に考えなければならない事は、水槽の設置場所です。幅60cm位の大きさの水槽でも、水を入れると60kgになるので、一旦設置してしまうと、別の場所へ移動するのは一苦労になります。電気製品の側は、こぼれた水や湿気などで問題が生じる可能性が高いので、一番避けたい場所です。もう一つ直射日光のあたる窓際は、水温の変動が大きくなったり、藻類の発生の原因になります。また、水換えのことを考えると、流し台や浴室の近くが便利ですし、飼育器具はヒーターやポンプなどの電気器具を多く使うのでコンセントの近くが便利だと思います。
そしてもう一つ、水槽台は、水槽の重量に耐え得るしっかりした水槽専用台をご使用いただきたいと思います。

 水槽を置く場所が決まったら、セッティングの開始です。
ここでは、上部式フィルターを使用し、淡水魚を飼育する場合の手順を簡単に説明して行きます。
(個々の器具のセット方法は、添付されている説明書をよくお読みになりご使用ください。)

      1.購入された水槽は軽く水洗いする。
      2.底砂(大磯など)を敷く。(砂はよく水洗いしてご使用ください。)
      3.流木や岩などの飾りをレイアウトする。
      4.上部式フィルターをセットする。(説明書をよくお読みになりご使用ください。)
      5.保温器具をセットする。(説明書をよくお読みになりご使用ください。)
      6.水槽に水を入れる。
      7.フィルターや保温器具の電源を入れる。(水温は25℃が最適です。)
      8.水質調整剤を添加する。(説明書の規定量をお守り下さい。)
      9.蛍光灯をセットする。

 セットしてすぐの水槽は、水が白く濁ることがありますが、これは水槽内にバクテリアが繁殖していないためです。8の水質調整剤を添加していれば、2〜3日すると透明になります。水が透明になった頃、魚を入れると良いと思います。

〔4〕熱帯魚の種類について

 熱帯魚の(淡水魚)の種類は、大きく分けて以下のような種類があります。熱帯魚を購入する時のある程度の目安にしていただければと思います。
(写真は私の独断と偏見で選んだ魚です。他にもたくさんの仲間がいます。)

種  類 分  類 特   徴

卵胎生メダカの仲間

   グッピーやプラティなど、ほとんどの種類が温和で混泳に向いています。

卵生メダカの仲間

   小型の魚が多く混泳に向くと思われがちですが、水質が微妙に異なり
混泳には向かないものが多くいます。

カラシンの仲間

   カラシンの仲間にはピラニアブラントノーズガーなどの
肉食魚もいるので、一言で説明するのが難しいですが、
テトラと呼ばれる仲間は比較的混泳に向いています。

コイの仲間

   気性が荒い種類から温和な種類まで様々なので、購入の際には注意が
必要です。

シクリッドの仲間

アフリカン
 シクリッド
弱アルカリ性の水質を好むので、水質が合う魚同士の混泳は可能です。
中には気性が荒い仲間がいるので注意が必要です。
   アメリカン
 シクリッド
エンゼルフィッシュディスカスと呼ばれる魚が有名で、多くの種類が
大型になり気性が荒いものが多いので、一般的には混泳に向きません。

ナマズの仲間

ナマズの仲間 大型になるものから小型のものまで、また性質のおとなしいものから
そうでないものまで、数多くの種類がいます。購入の際にはその性質を
よく調べることをお奨めします。
  コリドラス 高価なものから安価なものまで、多種多様な種類がいます。
水槽の下部を泳ぎ回り、上部にいる魚が食べ残した餌を食べてくれるので
“掃除屋さん”として重宝がられる魚です。
残り餌を食べるのは比較的安価な種類ですが、その泳ぎ方や仕草が
特徴的なので、コリドラスの魅力に取りつかれたコレクターは数多くいます。
  プレコ 大型になる種類から小型のものまで、また高価なものから安価なもの
まで多種多様な種類がいます。プレコは、水槽の側面についた茶ごけを
食べてくれるので重宝がられます。が、これらの仕事をするのはやはり
比較的安価な種類が多いです。
プレコもまた、その魅力に取りつかれたコレクターの多い魚です。

アナバスの仲間

   ベタグラミィーなど、空気呼吸が出来る魚です。性質は比較的
攻撃的なものが多いので、混泳する時は注意が必要です。

汽水魚の仲間

   海水と淡水が混じった地域に生息する魚です。水質が違うので
ネオンテトラなどとの混泳はできません。

古代魚の仲間

アロワナ
ピラルク
ポリプテルス
肺魚
ガーアミア
モルミルス
チョウザメ
淡水エイ
いずれも肉食の魚で、気性が荒いものが多いので混泳には
十分な注意が必要です。

その他の仲間

スネークヘッド
ダトニオ
パーチ
ケツギョ
パイク
いずれも肉食の魚で、気性が荒いものが多いので混泳には
十分な注意が必要です。

〔5〕魚の買い方、選び方

 熱帯魚店では、このようにたくさんの種類の魚が販売されています。その中から自分の好きな魚を選んで飼育していただければ良いわけですが、最初は飼育しやすい種類の魚を選び、一通りの水槽の管理を実践してからステップアップして行かれることをお奨めします。
 また、美しい体色の魚やワシントン条約で指定されている魚など希少性の高い種類は、入手が困難なものがあります。当然のことながら、このような魚は、正規のルートでの購入が望まれます。信頼のできる専門店での購入をお願い致します。

 次に、魚を購入する際のチェックポイントとして、下記のようなことが挙げられます。

     ポイント1.泳ぎ方に異常はないか?
     ポイント2.体表やヒレに異常はないか?
     ポイント3.エラの動きに異常はないか?
     ポイント4.眼に異常はないか?
     ポイント5.腹部に異常はないか?
     ポイント6.奇形ではないか?

 一番のポイントは、熱帯魚の知識が豊富で、信頼のおける専門店で購入されるのが重要なことだと思います。

〔6〕日常の管理

 熱帯魚を飼育し始めてから1ヶ月ほど経つと、水槽のガラス面に茶色やミドリ色のコケが目立ち始めます。フィルターが、魚の排泄物を浄化してくれていると言っても、あまり長く同じ飼育水を使い続けると、魚が生活しにくい環境になって行きます。時には病気になることもあります。それらを防ぐ為に、日常の管理が必要になります。
 まず、毎日の管理としては、下記のようなものが挙げられます。

照明器具の点灯と消灯

1日10時間程度の点灯が適当です。

給   餌

食べ残さない量を朝と夜の2回与えるのが最適です。

健康チェック

いつもと違う泳ぎ方をしている魚がいないかをチェックしてください。
水質が悪化していると、泳ぎ方に元気がなかったり、餌を食べなかったり
体に白い点がついているなどの病気になっていたりします。

周辺器具のチェック

水温が下がり過ぎていないか、ポンプが止まっていないかなど、
周辺器具に不具合がないかをチェックしてください。
特にポンプやヒーターなどの不具合の早期発見が出来るので重要です。



 次に定期的な管理としては、週に1回、水槽の1/3程度の水を換水することをおすすめします。飼育している魚の種類や量、餌の与え方(量)などによって水槽内の条件が違うので、週に1回の換水では水質の悪化を防ぐことが出来ない場合があります。そんな場合は、週に2〜3回の換水が必要になります。
(換水のペースは、日々、鑑賞しているうちに自ずと理解できてくると思います。)

 換水の方法は、ガラス面のコケをウールなどで落とし、ジャリクリーナーで底砂の中の老廃物を除去します。その時、水槽の1/3程度の水が吸い出されるので、不足した水を補えば換水の完了です。この時、カルキ抜きや調整剤などを入れるのを忘れないで下さいね。また、水槽の水温と足し水の水温を合わせる事が重要なポイントです。

 フィルターのウール交換の目安は、ウールの汚れが目立ってきた頃です。ウール交換と換水を一緒に行うと水質が急激に変化することがあるので、ウール交換は、換水の時期より2〜3日ずらして行うことをおすすめします。

 フィルター内のろ過材のメンテナンスは、1ヶ月に1回行う必要があります。 ろ過材が目詰まりをしているとろ過バクテリアの活動が鈍り、正常なろ過の効果が期待できなくなります。また、目詰まりしたろ過材は、こまめに買い変える必要があります。
が、当店オリジナルのろ過材−バイオキャリアは、1年に1回のメンテナンスでOKです。また定期的なメンテナンスを行っていると目詰まりがしにくいので、ランニングコストも押さえられます。

  ろ過が正常に機能しているかどうかは、特にはじめの頃は魚の状態を見ただけでは分からない事が多いので、水槽水のph(ペーハー)や亜硝酸(あしょうさん)を測定する、 ph測定試薬亜硝酸測定試薬を揃えておくと便利です。

〔7〕餌の種類と与え方

 餌の種類は、人工飼料フリーズドライ飼料冷凍飼料、生餌、などが有ります。
飼育する魚に合わせて購入される事をお奨めします。魚を購入されてた専門店の方に相談されるのが一番良いと思います。
 与え方は、基本的に、朝と夜の2回、底に残らないように食べきる量を与えるのが適当です。与え過ぎは水質の悪化にもつながります。

おわりに

 長い文章になりましたが、最後まで読んでいただきありがとうございました。言葉にすると、難しく感じられた方が多いと思いますが、実際にやってみるとそんなに難しいものではありません。忙しくて水換えが出来なくても、そんなにすぐに魚が病気になる訳ではありませんし、病気になったとしても治療する方法はいろいろあります。
「まだまだ不安だなぁ〜」と思われる方は、お気軽にご相談下さい。ご質問等も承っております。
熱帯魚の飼育用品は、“当店の通信販売”でご購入いただけます。ぜひご利用くださいませ。

 アクアリストが増加することを心から祈り、文章の最後とさせていただきます。
尚、この文章の作成に当たり、下記の図鑑を参考に致しました。
     熱帯魚・水草1400種図鑑           発行元:潟sーシーズ
     海水魚・海の無脊椎動物1000種図鑑      発行元:潟sーシーズ
     THE AQUARIST 2300 ATLAS  発行元:フェア・ウインド